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  And, it's the day called “The White Day”.  
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「空、今日一緒に帰らないか?」
朝の登校途中にそう誘ったら、空はにっこり笑って頷いてくれた。



太一は下駄箱でそわそわしながら空が来るのを待つ。
友人たちが帰っていくのをちらちらと見つつ、バレンタインの日の女の子ってこんな気持ちなのかな、と思っていた。
と、
「太一」
おまたせ、と言って太一の前に立った空に、太一は思わず硬直した。
微笑んだ目の前の彼女が、とても愛しくて。




どうしよう、
今、俺、すごく緊張してる。


本編にうまくつなげられなかったので独立させてこういう形にしてみました。ショート以上に短いけれど…;
最後の二文が書きたかっただけ。今回は空は出さない方針だったんだけど、やっぱり入れてしまいました。じゃないと書きづらい。
ちなみにタイトルは「そして、それはホワイトデーと呼ばれる日だった。」みたいな感じです。たぶん。(たぶんって…;)

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